この記事は、発達障害のあるお子様を育てる中で、このようなお悩みを抱える松原市の保護者様に向けて書いています。
「学校の先生から、また電話がかかってきた…」
「放課後等デイサービスに通わせているけど、集団での活動がうちの子には合っていない気がする…」
「子どもの口から『どうせ僕なんて』『なんで僕だけできないの』という言葉を聞くのが、何よりもつらい…」
「夫や周りの人からは『お前の育て方が悪い』と責められ、たった一人で暗いトンネルの中にいるように感じる…」
大切なお子様のことだからこそ、悩みは深く、出口が見えない不安に押しつぶされそうになってしまう日もあるかもしれません。特に、これまでできていたはずのことができなくなったり、チックのような症状や強い不安が見られたりすると、「この先、この子はどうなってしまうのだろう」という恐怖にも似た感情が湧き上がってくることもあるでしょう。
もし、あなたが今、このような状況にあるのなら、どうかご自分を責めないでください。それは、あなたの育て方が悪いからではありません。お子様が「わがまま」なのでもありません。それは、お子様自身が発達の特性によって生きづらさを感じ、心の中で「助けて」と叫んでいるSOSのサインなのかもしれないのです。
この記事では、発達障害の「二次障害」と呼ばれる状態について、その原因と、ご家庭という安心できる環境でできる専門的なサポートについて、詳しくお伝えしていきます。この記事を読み終える頃には、暗いトンネルの先に、一筋の光が見えてくるはずです。ぜひ、最後までお付き合いください。
もしかして二次障害?お子様に見られるこんなサイン
「二次障害」という言葉を、初めて聞く方もいらっしゃるかもしれません。二次障害とは、発達障害そのものの特性ではなく、その特性があることによって周囲との関わりがうまくいかなかったり、叱られる経験が続いたりすることで、二次的に生じてくる心や体の問題のことを指します。
「一次障害」が、生まれ持ったADHD(注意欠如・多動症)やASD(自閉スペクトラム症)などの発達障害の特性そのものであるのに対し、「二次障害」は、その後の環境とのミスマッチによって引き起こされる、いわば「心のケガ」のような状態です。
お子様に見られる二次障害の具体的なサイン
もし、お子様に以下のような様子が見られる場合、それは二次障害のサインかもしれません。
■ 身体的な症状
・頻繁なまばたき、首振り、咳払いなどのチック症状
・頭痛やお腹の痛みを頻繁に訴える
・夜なかなか眠れない、夜中に何度も起きる
・食欲が極端にない、または過食になる
■ 精神的な症状
・「どうせ僕なんて」「僕が悪いんだ」といった自己否定的な発言
・ささいなことで感情が爆発する(癇癪・パニック)
・常に何かに怯えているような強い不安感
・学校に行きたがらない、登校しぶり
・大好きだったゲームや遊びに興味を示さなくなる
■ 行動面の変化
・親や先生に対して、反抗的な態度や暴言が増える
・自分の殻に閉じこもり、口数が極端に減る
・周りの目を過剰に気にするようになる
いかがでしょうか。これらのサインは、一つひとつを見ると「またわがままを言っている」「少し疲れているだけかな?」と見過ごしてしまいがちです。しかし、これらは決して無視してはいけない、お子様からの大切なメッセージなのです。
なぜ二次障害は起きるのか?自己肯定感の低下という負のスパイラル
では、なぜ二次障害は起きてしまうのでしょうか。その最大の原因は、「自己肯定感」が著しく低下してしまうことにあります。
自己肯定感とは、「自分はありのままで価値のある存在だ」と思える感覚のことです。この感覚は、子どもが健やかに成長していく上で、心の土台となる非常に大切なものです。
しかし、発達障害のあるお子様は、その特性ゆえに、この自己肯定感が育ちにくい環境に置かれがちです。
自己肯定感を削っていく「負のスパイラル」
ADHDの特性である「不注意」によって、忘れ物やケアレスミスが多くなるかもしれません。ASDの特性である「こだわりの強さ」によって、集団行動の輪を乱してしまうことがあるかもしれません。
その結果、
1.周りの子と同じようにできず、「失敗体験」を積み重ねる。
2.悪気はないのに、親や先生から「叱られる体験」が多くなる。
3.「また失敗しちゃった」「また怒られた」という経験から、「自分は何をやってもダメな人間なんだ」という思い込みが強くなる。
4.新しいことに挑戦するのを怖がったり、どうせ無理だと諦めたりするようになる(自信の喪失)。
5.自信のなさが不安を呼び、不安が心や体の不調として現れる(二次障害の発現)。
このような「負のスパイラル」に一度陥ってしまうと、お子様一人の力で抜け出すのは非常に困難です。そして、このスパイラルを断ち切るために最も重要なのが、「これ以上、自己肯定感を傷つけない環境」と「失われた自己肯定感を回復させるための専門的な関わり」なのです。
集団療育と個別支援(訪問看護)の違いとは
「子どものために、すでに放課後等デイサービスなどの療育には通わせています」という保護者様も多いと思います。集団での療育は、他のお子様と関わる中で社会性を学んだり、決まったスケジュールの中で過ごす練習をしたりする上で、非常に重要な役割を果たします。
しかし、もしお子様が二次障害のサインを示しているのであれば、その「集団」という環境自体が、お子様にとって大きなストレスになっている可能性も考えなくてはなりません。
周りの子と自分を比べてしまい劣等感を強めたり、感覚過敏によって多くの人がいるだけで疲弊してしまったり…。良かれと思って通わせている場所が、かえって自己肯定感を削る「負のスパイラル」を加速させているとしたら、それはとても悲しいことです。
ここで一度、集団療育と、私たちが行っているような個別支援(訪問看護)の違いを整理してみましょう。
| 項目 | 集団療育(放課後デイなど) | 個別支援(訪問看護) |
|---|---|---|
| 支援の場 | 事業所などの指定された場所 | ご自宅(お子様が最も安心できる場所) |
| 支援の形 | 複数のお子様 対 複数のスタッフ | お子様 対 専門スタッフ(1対1) |
| 主な目的 | 集団生活への適応、社会性の向上 | 個々の課題解決、自己肯定感の回復 |
| メリット | ・他者との交流機会が多い ・利用料金の自己負担が少ない場合がある |
・お子様のペースに完全に合わせられる ・家庭環境を含めた根本的な支援が可能 ・保護者様へのサポートも手厚い |
| 留意点 | ・集団が苦手な子にはストレスになることも ・一人ひとりに割ける時間には限界がある |
・他者との交流機会は少ない ・医療保険の適用となる |
どちらが良い・悪いということではありません。大切なのは、「今のお子様の状態に、どちらの支援がより適しているか」という視点です。自己肯定感が大きく傷つき、心のエネルギーが枯渇しているお子様にとっては、まず「ご自宅」という安全基地で、専門家と1対1の関係を築き、失われたエネルギーを充電することを、何よりも優先してあげるべき時があります。
訪問看護と放課後等デイサービスは併用できます!
集団療育と個別支援にはそれぞれのメリットがあります。どっちが子供にあっているんだろう?と悩む必要はありません。 どちらかを選ばないといけないというわけではなく、どっちも一緒にご利用できます。だから、それぞれのいいとこどりをして大丈夫なんです。
ご利用料金も安心。訪問看護は子ども医療証の適用になりますので、一回500円、一ヶ月最大1000円でご利用いただけます。
訪問看護で行うご自宅での専門的アプローチ
「訪問看護」と聞くと、病気やケガをした高齢者の方へのサービスというイメージが強いかもしれません。しかし、私たちミネラル訪問看護では、心や発達に課題を抱えるお子様への専門的な支援も行っています。
看護師や作業療法士といった国家資格を持つ専門スタッフがご自宅に伺い、お子様一人ひとりの特性と、ご家庭の状況に合わせたオーダーメイドの支援プランを提供します。ここでは、具体的な支援内容の一部をご紹介します。
安心できる環境でのSST(ソーシャルスキルトレーニング)
SSTとは、お子様が社会でうまくやっていくための具体的なスキルを学ぶトレーニングです。しかし、集団の中で「はい、今から練習しましょう」と言われても、緊張してしまったり、失敗を恐れて固まってしまったりするお子様もいます。
訪問看護では、お子様が最もリラックスできるご自宅のリビングで、遊びや会話を通して、自然な形でスキル獲得を目指します。
■ 例えば、こんな練習をします
・カードゲームをしながら「貸して」「ありがとう」を言う練習
・すごろくで負けた時に、悔しい気持ちを言葉にする練習
・看護師との会話で、相手の話を聞いてから話すタイミングを掴む練習
1対1だからこそ、お子様の小さな成功を見逃さずに「できたね!」と承認し、自信を一つひとつ積み重ねていくことができるのです。
遊びを通じた感覚統合療法によるストレス軽減
発達障害のあるお子様の中には、感覚が非常に過敏だったり、逆に鈍感だったりする「感覚統合」の問題を抱えている子がいます。
・特定の音や光が、耐えられないほど苦痛に感じる(感覚過敏)
・自分の体の動きをうまくコントロールできず、不器用さが目立つ(固有受容覚の問題)
このような感覚のアンバランスさが、パニックや衝動性の原因になっていることも少なくありません。感覚統合療法は、こうした感覚の偏りを、遊びを通して調整していくアプローチです。
例えば、こんな「遊び」を取り入れます
これらは一見するとただの遊びですが、専門家の視点から見ると、お子様の脳の発達を促し、心を安定させるための大切なリハビリテーションなのです。お子様の特性やその日の状態に合わせて、様々な活動を組み合わせていきます。
■ スポーツ
体を大きく動かす活動は、自分の体をコントロールする感覚(固有受容覚)やバランス感覚(前庭覚)を養います。例えば、ご自宅のお庭や近所の公園で行うキャッチボールは、相手との距離感をつかみ、ボールを投げる・捕るといった力加減を調整する絶好の練習になります。また、サッカーのパス交換やドリブル練習は、目と足を協調させて動かす力や、体のバランスを取りながらボールを操作するスキルを、楽しみながら向上させるのに役立ちます。
■ ゲーム
ルールのあるゲームは、楽しみながら集中力や思考力、社会性を育むのに最適です。例えば、宝探しゲームでは、部屋の中のどこに何があるか空間を認識する力が鍛えられます。また、カードゲームや簡単なボードゲームを通じて、順番を待つことや、勝ち負けを受け入れるといった、社会的なスキルを穏やかな環境で学ぶことができます。
■お絵描き
お絵描きや創作活動は、指先の細やかな動き(巧緻性)を育てると同時に、言葉にするのが難しい感情を表現する大切な手段になります。指で絵の具を伸ばすフィンガーペインティングは触覚の過敏さを和らげるのに役立ちますし、粘土で好きな形を作ることは、創造力だけでなく、指先の力加減を調整する練習にも繋がります。
親御様も一緒に学ぶペアレント・トレーニング
私たちは、お子様への支援と同じくらい、保護者様への支援を大切にしています。なぜなら、お子様が一番多くの時間を過ごすのはご家庭であり、保護者様の関わり方こそが、お子様の成長にとって最大の鍵となるからです。
ペアレント・トレーニングは、保護者様が「指導」される場ではありません。お子様の特性を正しく理解し、その子に合った「褒め方」「伝え方」「問題行動への対処法」などを、訪問看護師という「伴走者」と一緒に見つけていくための時間です。
「育て方が悪い」と自分を責めていた保護者様が、お子様の行動の「理由」を理解し、関わり方のコツを掴むことで、自信を取り戻していく。その結果、親子の関係が改善し、家庭全体が明るくなっていく。私たちは、そんな好循環を生み出すお手伝いをしたいと考えています。
国のガイドラインも示す「家族支援」の重要性
私たちが提供しているような、お子様一人ひとりのニーズに応え、ご家族全体をサポートするという考え方は、決して特別なものではありません。実は、厚生労働省が定める「児童発達支援ガイドライン」においても、その重要性が明確に示されています。
このガイドラインでは、
■ 一人一人の子どもの状況や発達過程を把握し、個別の支援計画を立てること
■ 子どもだけでなく、その保護者の状況や意向も理解し、受容し、共感を示すこと
■ 保護者のエンパワメント(力を引き出すこと)の観点から、家族支援を行うこと
などが基本原則として掲げられています。つまり、ご自宅という環境で、お子様と保護者様双方に寄り添う私たちの支援は、国の示すスタンダードな考え方に基づいた、正当なアプローチなのです。
私たちミネラル訪問看護は、発達障害のお子様とご家族を地域で支えるため、ここ松原市で専門的な訪問看護サービスを提供しています。これは、松原市が目指している「誰もが住み慣れた地域で安心して暮らせる、地域共生社会の実現」にも貢献できる、非常に意義のある役割だと信じています。
私たちは、松原市で頑張るお母様とお子様の味方です
ここまで、二次障害の原因から、ご家庭でできる専門的なサポートについてお話してきました。今、この記事を読んでくださっているあなたは、お子様の将来を心から案じ、お子様のために必死で情報を探し、何とかしたいと強く願っている、愛情深い保護者様です。
そのお気持ちさえあれば、大丈夫です。お子様は必ず変わることができます。
二次障害は、適切な関わりと環境があれば、必ず回復していきます。失われた自己肯定感も、安心できる人との温かい関係の中で、少しずつ取り戻していくことができます。お子様は、本来、成長したい、できるようになりたいという素晴らしい力を、その内に秘めているのです。
どうか、その力を信じてあげてください。そして、その力を最大限に引き出すためのサポートを、私たち専門家に任せてはいただけないでしょうか。
松原市の空の下、同じ地域で暮らす私たちだからこそ、できることがあります。学校や他の支援機関とも連携しながら、お子様とご家族をチームで支えていきます。もう、あなたが一人でその大きな荷物を背負う必要はありません。
松原市、大阪市、八尾市、東大阪市、藤井寺市、羽曳野市、富田林市、堺市にお住いの皆様の大切なお子様のことでお困りの際には、ミネラル訪問看護までご相談ください。
「うちの子の場合は、訪問看護の対象になるの?」「具体的にどんなことをしてくれるの?」といったご質問や、今抱えているお悩みなど、どんな些細なことでも構いません。まずは、専門のスタッフが丁寧にお話をお伺いします。もちろん、ご相談いただいたからといって、無理に契約を勧めることは一切ありません。あなたと、あなたの大切なお子様が、笑顔を取り戻すための一歩を、私たちが全力でサポートします。